転職をするかで“今後”が決まります

社内規則、組織、実務知識などのルールと違って、いわば企業色 とでも呼べる色があって、このひとつひとつを在籍社員から学びとっていくごとに、中途採用者も、その企業にふさわしい色に染めあがっていくようになる。

たとえばある会社では、次のような約束事がある。
ルール営業マンは、外に出たら、必ず2時間ごとに会社に電話をする。 いまどこにいるかを報告し、重要な仕事上の電話が入っていないかを確認する。
新入社員は、入社後1年間は始業30分前に出社し、朝の清掃をする。 中途入社者もこれに準ずる。
昼食時には、各課ごとに交替で必ずひとり電話番を置く…など。 不文律とはいえ、これも中途採用者が一日も早く覚え込まなげればならないルールだ。
中途採用者は、このことに対しては、あくまでも謙虚な気持ちで専念する態度が必要だ。 それが「よそもの」ではなく、「社員」と認められる早道でもある。
新しい会社での人間関係はこの点に注意しろ企業の人間関係を大別すると、フォーマル(公式)の人間関係と、インフォーマル(非公式)の人間関係のふたつに分けられる。 フォーマルな人間関係というのは、仕事を通した職制上、組織図上の人間関係で、社長、専務、常務、部長、課長などと自分、つまり上司と部下の関係だと思えばいい。
中途採用者に限らず、この関係は、仕事をしていく上で非常に大事で、これを良好に維持していくためには、相手を立てる配慮が優先される。 エチケットを守る、礼儀を正す、敬語を使う、筋を通すなどの最低限度の心得が必要で、この配慮が欠けると、当然人間関係がぎくしゃくしてきで、仕事に影響する。
フォーマルな人間関係は、その意味で、仕事を円滑に進めるための潤滑油としての役割を持っている。 中途採用者にとっては、もちろんフォーマルな人間関係を良好に保つ細心の配慮は大切だが、インフォーマルな人間関係を作っていくことも大切で、しかも、それは、自分の立場を助けるために急務なことになってくる。
インフォーマルな人間関係というのは、つまり企業の裏組織とでもいったもので、たとえばゴルフ仲間、釣仲間、麻雀仲間、飲み仲間などがそれにあたる。 もちろんこの裏組織には総務、営業、経理、企画、技術などあらゆる部署の人間が集まってくる。

仕事上のフォーマルな人間関係が冷たくて、なかなか中途採用者を快く迎えてくれないのに比べ、このインフォーマルな人間関係は、温く、案外、気安く心を開いてくれる。

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